金曜日の今日、仕事を休んだ。
村上春樹の新刊発売日で、簿記の試験が日曜日にあるからだ。
と、試験まで48時間を切った現時点でこの文章を書いている。
つまり、勉強に身が入ってない。
「簿記2級 合格率」で検索すると、前回の試験は合格率13.4%だそうだ。
初めて受験するんだもの、今回は力試しで、次回6月合格を目指そうよ。
などと、試験前から自分を甘やかしていて意気地が無い。
などと、試験前から自分を甘やかしていて意気地が無い。
そして、部屋の隅には隠すように置かれた村上春樹の新刊が手ぐすね引いて待っている。
(隠したのは自分だ)
これを読むのは試験が終わってから。
そう自分に言い聞かせて、今朝、本屋で購入した。
ここで読み始めたら絶対に止められないのはわかっている。
ああ、春樹よ。
今回のタイトルは「騎士団長殺し」ときた。
物語が僕を呼ぶ。頼む、もう少しだけ待ってくれ。
ひとかけのチョコレートに元気をもらえるように、
僕は彼の物語を繰り返し読み、自分が好きなものを確認することで元気をもらえた。
貸し倒れ引当金、支払手形、標準原価計算、、、
この後は簿記の過去問を解いて、試験対策をしなければいけない。
金曜日の昼下がり、物音一つしない団地の最上階で僕は、
二つの「誰にも頼まれていないこと」で妙に苦しんでいる。
物語が僕を呼ぶ。頼む、もう少しだけ待ってくれ。
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