2017年2月4日、僕は30歳になった。
ここ最近、10年という時間のかたまりがやっと実感として掴めてきた。
10年前の2007年、僕は10ヶ月のアメリカ留学中で、ミクシィを使って日記を書き、YOUTUBEでダウンタウンの動画を見ては日本語の飢えを癒していた。
2007年2月4日、10年前の今日をよく覚えている。午前中の講義を終えて、特急電車でボストンのケンブリッジへ。
その日僕は、ハタチの記念としてタトゥーを入れたいと思っていた。自分の名前の由来が「自分で道を拓いていく人」で拓郎だったから、“Making The Road”と、左足の踵に入れる計画だった。
いざタトゥーショップの前に立つと、どうしても店に入る勇気が出ない。店の前のフライヤーを眺めたり、向かいのCDショップでなぜかCDを沢山買ったり。
結局1時間ほど悩んで、僕はタトゥーを入れないですごすごと家に帰った。
帰りの電車では、情けない気持ちとなぜか安堵した気持ちがごちゃ混ぜになっていた。
さて、30歳の今日、僕はタトゥーを入れなかった。10年後には、もしかすると何か入れたくなるのだろうか。
今日も10年前も、よく晴れた一日だった。
Dr.Dog-Abandoned Mansion
10年前から聴き続けているバンドが先週リリースしたアルバムより。
0 件のコメント :
コメントを投稿