たった2回しか会うことの無かった知人が亡くなったと、Facebookで知る。
彼女と会って話したのは、友達のコンサート帰りのベルリンの地下鉄と、東京の上野公園。
合計しても二時間ほどの、ごく短い時間だった。
同年代、お互いに海外生活経験者の彼女と私の間には、
社交辞令など存在せず、すぐに仲良くなれるような、
フレンドリーな空気が流れていた(はず)。
それはきっと彼女の快活さや、さりげない気遣いのおかげでもある。
去年の晩夏に上野公園で再会した時、私と夫は、東京の人の多さと情報量に疲れていた。
そんな中で彼女に会って、ふとベルリンにいる時の気分に立ち帰り
リラックスして、気持ちの余裕を取り戻せたことを覚えている。
ミュージシャンでもある彼女。
クールな音楽やオープンで暖かい人柄に、
一ファンとしても、友達としても魅了されるばかりだった。
また、東京かベルリン、もしくはどこかで会おうね、と笑顔で別れた。
大人になってからの友達というのは、
学生時代からの友達とはまた違う魅力があると思う。
自分のいた狭い世界の外に、未知の世界が果てしなく広がり、
ふとしたきっかけで、趣味や波長の合いそうな誰かと出会う。
お互いの昔と今を比べたりせず、ゼロから築く友人関係。
そんな関係をこれからゆっくりと育むことを、楽しみにしていたのに。
結局、私と夫が結婚した時にくれたお祝いのメッセージが、
最後に交わした会話になってしまった。
のんびりしていたら彼女は先に逝ってしまった。
痛ましい気持ちのやり場もなく、残酷に晴れた空を恨めしく思う日曜日。
Mari

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